2020年 大王製紙エリエールレディス

「ボギーをたたかないことがバーディ以上に大事」古江彩佳の哲学

2020/11/21 17:12
強い強い20歳。古江彩佳が単独首位に浮上した

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 3日目(21日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6545yd(パー71)

トップと1打差の3位から出た20歳の古江彩佳が7バーディ、ボギーなしでこの日のベストスコア「64」をマークし、通算13アンダーの単独首位に躍り出た。前週「伊藤園レディス」に続く2週連続優勝へと向かう。

「バーディを獲る以上にボギーをたたかないことが重要」と言い切る。本格参戦1年目ながら、昨季のアマチュア優勝を含め、すでにツアー3勝。平均バーディ数は33位ながらパーセーブ率は1位(91.8919)だ。今大会も前日8番(パー3)で第1打がバンカーのアゴ付近に突き刺さり、1罰打を受けるアンプレブル(救済)。不運ともいえるダブルボギー以外は、53ホールでスコアを落としていない。

「流れを作る意味で、スコアを落とさないのが大事」という。この日のハイライトは5番のパーセーブ。前年はパー5だったが、35yd距離が短くなってパー4に変わったホールで、3mのパーパットを残した。「上りのスライスライン。リズムも悪くないし、危険なゴルフをしていたわけじゃないけど、きょうの最初の方はショットがちょっとダフることがあった」。外せばボギー先行の流れ。しっかり沈めてバーディラッシュへの伏線となった。

「きのうは少しリズムが悪くなっていた。悪くなる時は(スイングの)トップのタメがなくなり、(切り返しが)速くなる。それがきょうはうまくできていた」。後半に精度の高いショットを生かしてたたみかけた。11番(パー5)を着実に獲り、12番は129ydを9Iで1.5mにつけ、13番は3mを入れて3連続バーディを奪った。

7Iで60cmにつけた最難関ホールの16番(パー3)からも2連続バーディと伸ばし、2位の笹生優花に2打差をつけた。「2打差はないと思っている。まだ試合は終わっていないし、引き締めたい」と残り18ホールを見据えた。(愛媛県松山市/林洋平)

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