経験から選ぶ「刻み」 李知姫がキャリアベストコースでV争い
2020/09/19 17:27
◇国内女子◇デサントレディース東海クラシック 2日目(19日)◇新南愛知CC美浜コース(愛知)◇6456yd(パー72)
41歳の李知姫(韓国)は新南愛知CCの攻略法を熟知している。「ラフが深い、ティショットは刻んでいる」。ドロー弾道が好調だが1Wを持つのは4つのパー5に限る。「2番も3W、10番は7W。フェアウェイはほとんど外していない」。首位と2打差の3位に浮上し、若手、中堅、ベテランが名を連ねるリーダーボード上位を見ながら言った。
今季5試合の優勝者の平均年齢は22.2歳。若手がけん引する女子ゴルフ界で、この日は20歳の古江彩佳、28歳の東浩子がトップに浮上した。29歳のサイ・ペイイン(台湾)は3打差4位、34歳の藤田さいきは4打差5位と優勝を狙える位置から追いかける。
若手が目立つ今季には“珍しい”順位表。前年大会初日にキャリア自己ベストになる「63」をマークしたコースで、2度の3連続バーディを含む7バーディ、ボギーなしの「65」でプレーした李は「わからないけど、ラフが深いので私は刻む。その辺が(経験値として)あるのかなと思います」とマネジメントの重要性を挙げる。
3位で最終日を迎えた前年は渋野日向子が8打差を逆転する優勝。「あれだけ勢いがある選手が伸ばせば追いつけない。去年のスコアはまだいけると思えた記録でしたし、あれでまたモチベーションが上がりました。あすは集中したい」と多様な世代での優勝争いを歓迎した。