W女王との練習ラウンドで学び 吉田優利の逆算マネジメント
2020/09/10 18:25
◇国内女子メジャー第1戦◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 初日(10日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇6640yd(パー72)
大会初日に4アンダーの好発進を決めた吉田優利。「ティショットの時点で2打目をどこに置きたいか逆算して、全ホールのマネジメントを終えるようにしています。(ここは)去年いっぱい回ってだいたい覚えているけれど、フェアウェイのアンジュレーションは完璧に把握できているわけじゃない。フェアウェイの端を使わず、真ん中に落とそうと思っています」と冷静なマネジメントが光っている。
開幕前日は、同じコーチに師事する上田桃子に鈴木愛が加わった豪華な練習ラウンドを体験した。「なかなかあんな機会はないし、練習ラウンドなので情報もいっぱい得られた」と、歴代女王から学んだことは多かったという。「自分はアプローチをメインに練習ラウンドすることが多いけど、桃子さんはパッティングを多めにやって、愛さんは無駄を省いてミスしそうなところから練習していた。どんな練習をしているか、何を想定しているかを見られたので、すごく良い1日になりました」とうなずいた。
昨年はこの会場でプロテストを受けた。「(この試合に)プロとして出たいと思っていたので、それが現実になってうれしいです。4日間、赤字(アンダーパー)で回るのが上位に行くための前提だと思うけど、毎日良いプレーができるとは限らない。調子が悪くなったときにどう耐えるかが大切なので、その準備をするだけです」。週末に向けて待ち受ける困難も“逆算のマネジメント”で乗り越えていく。(岡山県笠岡市/今岡涼太)