「全英」辞退の原英莉花「隔離がブランクになると思った」
◇ISPS HANDA 医療従事者応援!! チャリティレディーストーナメント 初日(3日)◇伊豆大仁カントリークラブ(静岡)◇6513yd(パー72)
獲得賞金の一部を地域の医療センターに寄付する2日間競技のチャリティマッチが国内女子ゴルフとしては初めて観客を動員して開幕した。
ツアー1勝の原英莉花は1バーディ、3ボギーの「74」でプレー。出場111人中、70位タイで初日を終えた。「きょうのプレーはショボショボでした。楽しく回れましたが、最後しかバーディがなかったので、疲れましたね」と振り返った。
6月の国内女子ツアー開幕戦「アース・モンダミンカップ」は無観客の中、5位。この日は新型コロナウイルス感染対策が施され、入場無料で観客506人が詰めかけた。「応援してくれて、また頑張ろうと気が引き締まりました」と自身の名前入りタオルを背に気持ちよくプレーした。
出場権のあった20日開幕の海外メジャー「AIG女子オープン」(全英女子/スコットランド・ロイヤルトゥルーンGC)を辞退した。「帰国後の(感染対策の)2週間隔離というのが、これまでずっとトレーニングしていてブランクになると思った。そのまま向こうで試合に出るなら違ったと思うんですが、日本に帰ってきてもまたすぐに試合がある」と理由を説明した。
国内女子ツアーは14日開幕の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」(長野・軽井沢72G北コース)、27日開幕の「ニトリレディスゴルフトーナメント」(北海道・小樽CC)を控える。
昨年のNECは9位、ニトリは6位と相性はいい。この日、ニトリは賞金が昨年の倍増となる2億円と発表されたばかり。「(賞金は)ありがたいお話だし、小樽CCは大好き。そこで自分がどれだけ戦えるか。そこを意識していきたい」と2戦目以降へ向けて気持ちを引き締める。
海外では、同じ21歳の河本結が米女子ツアー「LPGAドライブオン選手権」で4位に入った。「あれだけ強い気持ちを持っていれば、そういう風に進むんだと、いい勉強になった」と大きな刺激を受けた。同じ舞台で戦うためにも、まずは国内で結果を残す。(静岡県伊豆の国市/玉木充)