2009年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン

イム・ウナ、クラブを折る気迫のショットで勝利を呼び込む

2009/05/24 17:06
18番の2打目、クラブを折る気迫のスーパーショットでパーセーブ!

「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」最終日、通算7アンダーで三塚優子と並び、最終18番パー4を迎えたイム・ウナ。ティショットをひっかけてしまい、左の林に消えたボールは不運にも木の後ろで止まっていた。

2打目は横に出して、3打目勝負と誰もが思った矢先、イムはPWを手に左半身を木に寄せるようにし、グリーン方向に向けてアドレスを取る。「バックスイングは問題はなかったし、クラブが折れてもいいと思っていた」と、ピンまで残り117ヤードをフルスイング。高い破壊音とともに、真っ二つに折れたクラブがクルクルとイムの頭上を舞うと同時に、ボールは真っ直ぐグリーン方向へ。グリーン奥のラフにこぼれたものの、見事にパーをセーブしてプレーオフへと繋げた。

プレーオフはPWを使用した18番の繰り返しだが、イムはPWが抜けた状態でそのままプレー。風がフォローだったため、2打目をAWかSWで打てたことも幸いし、3ホール目で三塚を破る逆転勝利を飾った。

3、4週間ほど前から両手首を傷めており、この日もテーピングを巻いていたイムだが、クラブを折った時は「手首のことは忘れていました。ぜんぜん考えていませんでした」と振り返る。まさに、気迫が呼び込んだと勝利という表現がピッタリ。折れたPWは修理に出さず、「優勝したPWだから持っています」と満面の笑みを見せていた。

2009年 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン