日に日に集中力高める古江彩佳 プロ初V射程
◇国内女子◇アース・モンダミンカップ 3日目(27日)◇カメリアヒルズCC(千葉県)◇6622yd(パー72)
日に日に集中力が増している実感はある。昨季史上7人目のアマチュア優勝を飾った古江彩佳が6バーディ、ボギーなしの「66」をマークし、通算8アンダーの2位につけた。ボギーは大会初日の前半にたたいた3つだけ。2日連続のノーボギーだ。
ピンチの瞬間はもちろんあった。14番(パー5)の2打目を右の林に入れて3打目を刻み、残り87ydの第4打を2mに寄せてパーセーブした。「1日目から比べると集中力が高まってきている。危なかった時も諦めなかったのがよかった」と振り返った。
相次ぐ大会中止で、伸びたオフは所属する六甲国際ゴルフ倶楽部で腕を磨いた。20、30、40、50、60ydの中途半端な距離は「距離感を取るのに苦手意識が強かった」という。そこで58度を使ったアプローチ練習で、20yd、30yd、40ydの位置にある杭を狙い、「直接当てるようにしていました」。前半の3つ目のバーディを奪った8番では、残り62ydの3打目を58度で残り2mに寄せた。練習のたまものだった。
今季初戦となった今大会は同世代の安田祐香や吉田優利らがプロデビュー戦を迎えた。同じ舞台に立つライバルとなるが「自分のプレーにどう集中できるか、貫くかだと思う。自分だけを見ていたので意識はしていない」。
2019年の「富士通レディース」で優勝してプロ転向。「大王製紙エリエールレディス」4位、「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」2位と、プロとして4試合に出場して2度、上位に食い込んだ。今大会はプロ入り後初優勝の期待がかかる。「この3日間、変わらず集中することを意識してやっているので、変えずに楽しくやりたい。(優勝は)意識しないで自分の一打一打に集中したいと思います」と静かに闘志を燃やした。