2020年 アース・モンダミンカップ

稲見萌寧の夢は「海外セレブみたいな…」/いまどうしてる?

2020/06/19 17:12
今季初戦開幕に向けて「最近はスイングを意識してスコアを出す練習をやるように」

国内女子ツアーは「アース・モンダミンカップ」(25日~/千葉・カメリアヒルズCC)でシーズンが動き出す。待望の開幕が迫る中、稲見萌寧は活動の拠点とする千葉県の練習場で調整していた。

昨季ツアー初優勝を挙げてブレイクした。年間獲得賞金ランキング13位、世界ランキングは日本勢4番手の59位。今季は2月の米ツアー「ホンダLPGAタイランド」(サイアムCC)で始動するために沖縄で調整していたが新型コロナウイルス感染拡大により開催が見送りに。世界的にウイルスが広がった3月以降、自宅と練習場を往復する日々が続いた。

「(試合までの期間が)長すぎると試合の前に調子が良くなったりして調整しにくい。1カ月先とかになると体も気合もグダる。逆に中途半端にやるより休みなら休みでいいじゃん、と思ったり…」。どうにもできない現状を理解しつつも、葛藤が見え隠れした。

取材は6月9日。同月の第一週に下の奥歯の親知らず2本を抜き顔が少し腫れていた。「(痛みで)フルショットできずにいたけど、ようやく打てるようになってきたのでショットを戻しつつ、今年はアプローチをメインに練習しています。逆にこの期間に親知らずを抜いて良かったのかも。マスクで顔を隠せるのもあるけど『(初戦までに)やばい、あと1週間しかない』と気を引き締めて頑張れる」と前向きな言葉を並べた。

親知らずを抜いた影響でご飯も食べられなかった

自宅では「スキンケアがいま一番楽しい」と次から次に化粧品を試しているという。ツアー屈指の練習の虫はまだ20歳。「お風呂入って、洗顔、化粧水、パック、ふき取り化粧水に、乳液つけて、あとは痕を消すとかいうクリームをつけるかどうするか…3段ある化粧棚も満タンです」と目を輝かせ、リフレッシュ時間を紹介してくれた。

「家の一部屋を海外セレブみたいなメイクルームというか、衣裳部屋な感じにするのが夢。バックの棚だったり、靴を壁一面に並べて…そういうのに憧れる」。ウォークインクローゼットの画像をSNSで検索しては思いを巡らせるという。「場所は交通が便利な方がいいな…品川らへんとか横浜とか。代官山とかにも住んでみたい。だから稼がないと(笑)」

1年延期された東京五輪には「チャンスは広がりましたよね。あとはそれを自分が掴めるかどうか。狙ってはいるけど、行けたらラッキーぐらいな感じです」と話す。次なる目標は勝利を積み重ねるほかならないが「一番はメジャー優勝。4日間で実力が出ると思っている。最後の方でスコアを落としたりしているので、つねにトップ5、トップ10と上位にいる安定した選手になりたい。上位にいれば優勝できるという自信とか勢いに繋がると思う」と練習を再開した。(編集部・石井操)

2020年 アース・モンダミンカップ