時間に追われないストレスフリーな生活 小祝さくら/いまどうしてる?
新型コロナウイルス感染拡大で中止が続く国内女子ツアー。2019年にツアー初勝利を挙げ、賞金ランキング8位と好成績を残した小祝さくらが17日までにオンラインインタビューに応じ、「時間に余裕があるので、ストレスはない」と前向きにとらえている現状を明かした。
現在は出身地の北海道・北広島市で調整中。北海道では5月31日まで緊急事態措置がとられており、コースでのラウンド以外は不要な外出を避けている。「練習環境が大変とかはありません」というが、「いつ試合が始まるかはわからないので、調子を維持しないといけない」と、誰もが抱える難しさは理解している。
19年はツアー全39試合に出場。“皆勤”だけあって、移動、練習、試合を繰り返してきた。「今は試合がなくて、時間に余裕があるので、それはそれで楽しんでいます。時間に追われないのが最高だなと。ストレスもないですよ」。体力の消耗は抑えられ、家族とのバーベキューを楽しんだり、ドラマを見るなどして充実した時間を過ごしているという。
もっとも、プロとして“開幕”への準備は怠らない。昨年の平均パット数(1ラウンド当たり)は29.96(全体36位)と低調だったため、20年は28台を目標に据えた。「カウンターバランスを入れて、パットのリズムが良くなりました。5m以内が入るようになりましたね」と、すでに練習の手応えは感じている。
師事する辻村明志コーチは千葉に拠点を置く。オフは宮崎合宿などで同じ時間を過ごしたものの、「悩むことがあったら、自分でなんとかしようと思っている。よっぽどのことがないと聞いたりはしません」と、現在は連絡をとることもほとんどないという。
同年代の勝みなみらはYouTubeやInstagramなどを積極的に活用しているが、「自分が映っている姿を見るのが苦手なんです」。22歳にしては珍しくSNSなどを使った情報発信に抵抗があるようだ。
今季ツアーはすでに約半数が中止。「シーズンが始まる前は1年で3勝を目標にしていましたが、残り試合数を考えると2勝。それと地元の試合も頑張りたい」と気を引き締め、ホステスプロとして迎える8月の「ニトリレディス」(北海道・小樽GC)での活躍を誓った。(編集部・玉木充)