2020年 ダイキンオーキッドレディス(中止)

33年目で初の中止 開幕戦ゴルフ場はいま

2020/03/01 17:40
琉球GCのクラブハウス

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止が決まった国内女子ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」。1988年の第1回大会から舞台となり、今年33回目の大会を迎える予定だった琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県南城市)では「初めてのことなので、とにかくびっくりしました。残念です」(業務部マスター室の伊良波龍二課長)との声が聞かれた。

3月5日から8日に開催予定だった大会は感染拡大を受け、2月19日に、前夜祭とプロアマ大会を見送るものの本戦を「無観客試合」として実施する方針が発表された。

しかし、政府は2月26日にスポーツや文化の大規模なイベントについて「今後、2週間程度」の中止や延期、規模の縮小を要請。さらに28日、安倍晋三首相が小中高校の一斉休校を求めたこともあり、大会主催者は「中止」へと方針転換を余儀なくされた。

1日に訪れるとグリーン横にはテレビ放映に必要な鉄塔が残されていた

琉球GCは開催に備え、1日から一般の予約を受け付けていなかった。8日まで休業の予定だったが、支配人の葛岡保則さんは「週末だけでも営業できないか、調整中です」と話した。一般ゴルファーから「プレーできないか」との問い合わせは100件以上に上るという。

気温20度まで上がった1日。ゴルフ場を訪れると、前日まで大会を盛り上げるために道中にあったのぼり旗、コース入り口の看板、運営に必要なプレハブはすでに撤去されていた。一方で、グリーン横にはテレビ放送用の鉄塔の骨組みだけが残されたまま。ひと気のないクラブハウスには、出場を予定していた選手宛ての荷物が届いていた。(沖縄県南城市/玉木充)

前日29日まで道中にあった大会を告知する看板

2020年 ダイキンオーキッドレディス(中止)