女子ゴルフ開幕戦は中止 新型肺炎対策で「無観客」から一転
2020/02/28 15:01
無観客試合で行う予定だった国内女子ゴルフツアーの2020年シーズン開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(沖縄・琉球GC)の中止が決まった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が28日、発表した。
主催するダイキン工業は今月19日、予定通りの3月5日~8日のスケジュールながら、史上初めての全日程無観客試合で開催すると発表。その後も状況を踏まえつつ、JLPGAと慎重に開催可否の協議を重ねていた。2戦目以降の動向にも影響を与えそうだ。
安倍晋三首相が26日、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、大規模なスポーツイベントや文化イベントについて「今後2週間は中止、延期、規模縮小の対応を」と要請。27日には、全国の小中高校などに次週からの一斉休校を求めた。
大会事務局は「政府の国家的な課題として感染防止に取り組む強い姿勢を重く受け止め、最大限の協力をする観点から再度、慎重に議論を重ねた結果、開催を中止することといたしました」とのコメントを出した。
国内女子ツアーの大会中止は、開幕前日に開催地で熊本地震が起きた2016年4月の「KKT杯バンテリンレディスオープン」以来。
日本のスポーツ界への影響も拡大を続けている。25日にはサッカーのJリーグが、3月15日までのカップ戦を含む公式戦94試合の延期を決定。26日にはラグビーのトップリーグが3月8日までの16試合を延期することを決めた。バスケットも、2月28日から3月11日に開催予定のBリーグ全99試合の開催を延期する。プロ野球は3月15日まで残っているオープン戦72試合すべてを無観客で実施するとした。