2019年 ツアー選手権リコーカップ

ホステス河本結は慣れない2サムの恐さを実感

2019/11/28 19:34
河本結が国内最終戦に挑む

◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 初日(28日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6535yd(パー72)

8月1日にリコーと所属契約を結び、初出場大会をホステスプロとして迎えた河本結が2バーディ、3ボギーの「73」でプレー。1オーバー13位で初日を終えた。

2アンダーで迎えた16番(パー3)で手前のカラーから3打を要しボギーとすると、続く17番ではティショットがベアグラウンドに止まる不運に見舞われた。「打つすべがなかった」と木に当て、3打目も寄せ切れずボギーとした。最終18番でもティショットが木の後ろにつき3連続ボギーを喫し後退した。

「2サムの恐さだと思います。考える時間が全然なかった。悪い流れの時に一呼吸置きたいんですけど、すぐに打たなきゃいけなかった」。そこまでのプレー中に、組で競技委員を2度ほど呼んだこともあり、「前の組と空いていたので急かされてしまった」と振り返る。

ツアーのペアリングは通常3サム(3人一組)だが、今大会に限っては2サム(2人一組)となっているため、必然的にプレーのペースは上がる。「いい流れの時もそうですけど、悪い流れの時は自分で断ち切っていかないと、きょうの上がりみたいなことになる」と経験の少ない2サムプレーの“速さ”を実感する。

壁が高いほど気分は上がる。「すごく面白いコンディションだし、最後の最後にふさわしいセッティングだと思います。それを楽しんで、ゲーム感覚で球を曲げていかないと、いいショットに結びつかない。持ってきたものでやるしかないので、全部出し切って、最後に宮崎牛を堪能したいと思います」と白い歯を見せる。

3月「アクサレディス in MIYAZAKI」に初優勝を挙げ、今月米ツアーの最終予選会に挑戦し来季の出場権を掴んだ。「アメリカに向けて自分の準備ができるというか、気づけることも多いと思うので、きょうだけでもすごく収穫がありました」と国内最終戦で来季へのステップを踏む。(宮崎県宮崎市/柴田雄平)

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