初めての生ウッズ アン・ソンジュは永久シードへパワー
2019/11/04 17:51
◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 最終日(3日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6585yd(パー72)
赤シャツに黒パンツ。誰もが思い浮かべるのは、タイガー・ウッズの最終日の姿だろう。だが、この話の主役はウッズではない。国内女子ツアー28勝を挙げ、永久シードまであと2勝に迫っているアン・ソンジュ(韓国)も、大会最終日に赤系のウエアを着用し続けていることをご存じだろうか?
アンは10月28日(月)、日本で初開催されたPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」でウッズがツアー最多となる通算82勝目を飾った瞬間に立ち会ったという。悪天候の影響で、最終組だったウッズは同日に7ホールのプレーを残していた。
もちろん、赤シャツに黒パンツ。「生で見たのは初めて」と“世界で一番好きな選手”に朝から帯同した。「自分のゴルフ人生が終わるまでにはタイガー・ウッズ選手を見たいと思っていた。格好いい姿を自分の目の前で見ることができて、うれしかったです」
今年4月にアンは頸椎ヘルニアの治療のため、内視鏡手術をした。ウッズも5度目の手術を経て「ZOZO」を迎えており、「あんなに早く復帰できるなんて、私には考えられない」と自身の姿と照らし合わせた。「見るだけでパワーをもらえる」
今大会は通算3アンダー17位に終わり、勝負服で臨んだものの、最終日の優勝争いには食い込めなかった。「永久シードは獲れたらうれしいけど、絶対取りたいという感じではなく、チャンスがきた時に獲れればいいなと思う」と焦らず、自分に言い聞かせた。(埼玉県飯能市/石井操)