渋野日向子「神だなと思った」 畑岡奈紗と中学以来の同組歓迎
◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 事前(26日)◇利府GC (宮城)◇6505yd(パー72)
渋野日向子がプロ転向後初となる畑岡奈紗との同組を歓迎した。世界ランキングは、自身より5つ上の日本勢最上位の6位。「レベルは追いついていない。間近で見られるし、良い勉強」と謙虚に話した。
2人の同組は中学時代のジュニア大会以来2回目になる。当時、実力差は大きくなかったが、高校入学後は引き離された。16年「日本女子オープン」では自身は予選落ちも、畑岡がアマチュア史上初になる国内メジャー制覇を達成。テレビ鑑賞し「最後の下りのスライスラインのパットが、印象に残っている」と思い返した。17年大会での連覇には「それこそ雲の上の存在。『神だな』と思った」と述べた。
それでも自身が5月「サロンパスカップ」で初優勝をあげると、8月の海外メジャー「AIG全英女子オープン」で42年ぶりの日本人メジャー優勝を達成。ただ、「奈紗ちゃんは国内メジャーで3勝、米国でも何勝もしている。経験値も上。テレビでは見てきたけど、グリーン周りを見たいです」と語った。
畑岡が自身の海外メジャー制覇を発奮材料にしたと聞くと、「難しいですね…。でもそういってもらえると嬉しいです。自分もやる気がすごく出ます」と慎重に言葉を選んだ。
畑岡不在の前週「デサントレディース」は最終日に8打差を逆転し優勝。賞金ランク1位の申ジエ(韓国)に約1000万円差と迫った。流れを引き寄せ、初の2週連続優勝へ「先週は運もあった。賞金女王ということは考える。1試合も無駄に出来ない」。同学年の強力なライバルがいる中で、改めて気を引き締めた。(宮城県利府町/林洋平)
・16年「日本女子オープン」(当時アマチュアの畑岡が通算4アンダーで優勝。同じくアマチュアの渋野は通算18オーバー108位で予選落ち)
・17年「日本女子オープン」(畑岡が通算20アンダーで優勝。渋野は通算9オーバー110位で予選落ち)
・19年「AIG全英女子オープン」(渋野が通算18アンダーで優勝。畑岡は通算8オーバー124位で予選落ち)
・19年「日本女子プロゴルフ選手権」(畑岡が通算18アンダーで優勝。渋野は通算1アンダーの33位)
※渋野と畑岡が同時にツアー競技に出場したのは過去4試合。いずれもどちらかが優勝している