難関ホールで唯一バーディを奪ったアマ和久井麻由 夢への挑戦
◇国内女子◇ニトリレディス 最終日(1日)◇小樽CC(北海道)◇6650yd(パー72)
鈴木愛が今季4勝目を挙げて幕を閉じた大会。その最終日、最難関ホールの16番(パー4/420yd)でバーディを奪ったのが、ツアーで初めてトップ10入りを果たしたアマチュアの和久井麻由、ただ一人だった。鈴木はパー、ローアマを獲得した安田祐香と海外メジャー覇者の渋野日向子はともにボギーを喫した。
右ドッグレッグでグリーン手前に池が待ち構えており、最終日のピンはグリーン右手前のいやらしい位置に切られていた。難度1位で平均パーオン率は18.03%、平均ストロークは4.8525を記録した。
「きょう(最終日)はショットが安定していなくて、前半が苦しかった。後半はずっとパーで、バーディが欲しくてチャレンジした」。強烈な向かい風を計算に入れて残り195ydの2打目を4UTで打ち、ピン右5mの絶妙な場所へとグリーンオン。下りフックラインのバーディパットを沈めた。最終18番でもバーディを奪って通算3アンダーとして、10位に入った。
両親の影響で7歳からゴルフを始めた。憧れの選手はステーシー・ルイス。ことし2月「ISPSハンダ オーストラリア女子オープン」で交流があったツェン・ヤニ(台湾)の名前も挙げる。
今年からプロテストの受験資格年齢がこれまでの18歳以上から17歳以上(4月1日時点)へと引き下げられた。5月に18歳になった和久井はプロテスト1次予選から受験する。「本当に緊張する。でもこの難しいコースで4日間通してアンダーで回ることができたのは大きいと思うし、16番でチャレンジしたことも勉強になったので、(これからも)チャレンジしていきたい」。小学6年生から抱いていた将来の夢への挑戦が始まる。(北海道小樽市/石井操)