2019年 ニトリレディス

女子ツアー史上初の珍事V逃す 申ジエ「今回だけでいい」

2019/09/01 18:35
最終18番でバーディを逃し悔しがる申ジエ。それでも元世界ランク1位の意地を見せつけた

◇国内女子◇ニトリレディス 最終日(1日)◇小樽CC(北海道)◇6650yd(パー72)

元世界ランキング1位が底力を見せつけた。予選ラウンドをカットライン上の48位で通過した申ジエ(韓国)が週末に優勝争いに絡み、優勝スコアに2打届かない通算9アンダーの2位フィニッシュ。仮に決勝ラウンド最下位からの優勝となれば、女子ツアー史上初めての“珍事”だった。

「予選2日間でミスをぜんぶ出し尽くした感じ。挽回するために良いプレーをしようと集中した」。前日には3日目のベストスコア「65」をマークして6位にジャンプアップ。最終日も「68」と伸ばして優勝争いに加わり、一時は首位に1打差まで迫った。

優勝ならばツアー史上初めての事例だったことを聞き、「記録的には残念だったけれど、今回の1度だけでいいです」と笑った。「これからは、ゆとりを持って戦っていきたい」と話した。

なお、国内男子ツアーでは決勝ラウンド最下位進出からの優勝は3例あり、1976年に青木功(東海クラシック)、93年にサムソン・ギブソン(日経カップ)、2001年に伊澤利光(ダイヤモンドカップ)が記録している。(北海道小樽市/塚田達也)

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