2019年 ニトリレディス

勇太先生が直接レッスン 宮里美香はパット好調

2019/08/30 17:55
前半8番では10m強を決めてガッツポーズ。宮里美香が優勝争いに加わる

◇国内女子◇ニトリレディス 2日目(30日)◇小樽CC(北海道)◇6650yd(パー72)

米国ツアーから主戦場を移し、今季が初めての国内ツアーフル参戦。大会初出場の宮里美香は55位から6バーディ、1ボギーの「67」でプレーし、通算4アンダーの6位タイにジャンプアップした。「パットがよく入った。上出来です」と前半6番(パー5)からの3連続バーディで加速し、首位に3打差で決勝ラウンドに臨む。

かねてから苦手のスライスラインが、「気持ち悪い」ほどスムーズにカップに吸い込まれた。前半7番(パー3)では4m、後半12番(パー3)は3mを決めてバーディ奪取。聞けば、先週の日曜日に観戦した男子ツアー「セガサミーカップ」の翌月曜日に、会場のザ・ノースCCで親交が深い池田勇太からスライスラインのパット指導を受けたのだという。

「効果はありましたね。試合でやってみないと分からなかったけれど、今日はハマりました」。池田からはアドレス時のボール位置を指摘されたほか、「感覚的な部分」のアドバイスも受けた。開幕まではスライスラインを打つときの最適なボール位置を探り、通常よりもやや左足寄りにボールを入れるセットがフィットした。

6月下旬「アース・モンダミンカップ」で今季ベストの2位に入ったことで賞金総額は2800万円をこえ、すでに来季の賞金シードは確定。シーズン中盤で2010年「日本女子オープン」以来のタイトルだけに集中できる環境が整った。

「やりがいがある」という難関・小樽は、昨夏に池田とプライベートで1度プレーしただけ。ラウンド経験は少ないものの、10年間にわたり米国ツアーで培った技術が支えになっている。

「自分自身が試されるという意味でも、自信をもってやっている」。世界最高峰の舞台に身を置いてきたプライドを、言葉にこめた。(北海道小樽市/塚田達也)

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