流行語大賞ノミネートも? 渋野日向子の凱旋大会アラカルト
42年ぶりの日本人メジャー優勝を遂げた渋野日向子の凱旋大会としても注目を集めた国内女子ツアー「北海道meijiカップ」が閉幕した。会場を札幌国際CCに移した2006年以降では最多の1万6407人のギャラリーが入り、渋野も体調不良を抱えながら13位タイで3日間を完走。「全英」でも話題になった“もぐもぐタイム”をはじめ、20歳の気になる周辺を振り返ってみた。
■3日間を通してプレー中の軽食は控えめ
「全英」ではショットの合間にキャディバッグから取り出した駄菓子をニコニコしながら食べるシーンもフォーカスされたが、凱旋大会では控えめだった印象だ。初日は主催する明治グループのアーモンドチョコレートをパクつく場面も見られたものの、2日目からは取り出すシーンは目につかない。最終日の午後もゼリー飲料で栄養を補給し、渋野が英国で食していたことで品薄状態にもなった『タラタラしてんじゃね~よ』はお披露目されなかった。
■プレー中のタッチは子ども限定
笑顔とともに海外メディアの心をつかんだのが、優勝争いの渦中にいる渋野がギャラリーとタッチを交わす姿だった。アレを見た日本のファンもつい手を出してしまいそうだが、渋野はケガを防ぐことを理由にタッチを「子どもだけ」に限定。ギャラリーが左右を囲むホール間の移動では、低いところから伸びる手にやさしくタッチする姿が何度も見られた。試しに差し出してみた手を鮮やかによけられたオジサンの姿が、ちょっぴり切ない。
■ラウンド後半の久々ボギーに「ショック」
渋野といえば「全英」でも見せた後半に伸ばすスタイルを確立しつつあるが、アゲンストの風が吹いた最終日の後半16番ではフェアウェイからグリーン手前ラフに外し、約10ydからのアプローチを寄せきれずにボギー。「全英」を挟み、7月「サマンサタバサレディース」の最終日以来7ラウンドぶりに後半でスコアを落とした。「久々だったのでショックだった」と、2.5mのパーパットを外した直後はしばらく動けなかった。
■ギャラリー感心 “スマイルシンデレラ”は年末の注目ワードに?
渋野のファンになって間もないギャラリーも少なくなかったはず。あえて混雑の中に入ってみると、老若男女を問わずに渋野に関する会話がよく耳に入ってくる。もちろんプレーに一喜一憂する声が多い一方で、「わあ、ちゃんとこっちを見てくれた」とファンへの対応に感心する言葉も。英国から輸入された渋野の代名詞「スマイルシンデレラ」の笑顔で多くのギャラリーを魅了した。ちょっと気は早いが、今年の「新語・流行語大賞」の最右翼になるかもしれない。