注目を浴びる日々に…渋野日向子「静かに生きていたかった」

◇国内女子◇北海道meijiカップ 事前情報（8日）◇札幌国際CC島松コース（北海道）◇6531yd（パー72）

前週の海外メジャー「AIG全英女子オープン」を制して一躍時の人となった渋野日向子は、前日に自民党の小泉進次郎議員とタレントの滝川クリステルが結婚を発表したことで、自身への注目度が少しでも下がることに期待を寄せた。

「お願いだから、もう少し盛り上げてという感じ。ナイスタイミングです。ありがとうございます！」。

プレー中も絶やさぬ明るい笑顔が海外メディアの心をつかんだ“スマイルシンデレラ”だが、実は目立つことが苦手なようだ。「全英」でロープの外から見守り続けた青いアフロ姿の臨時マネージャーについても、「恥ずかしい」と話すほど。

そんな渋野だが、快挙を遂げてからは周囲の状況が一変した。前日には新千歳空港でたくさんのファンから熱烈な出迎えを受けた。前夜祭を終えたあともテレビの生放送に出演し、夕食はホテルでテイクアウトの寿司で済ませた。就寝したのは日をまたいだ午前0時過ぎで、睡眠時間は5時間にも満たない。「仕方ないですが、静かに生きていたかった」と本音を漏らした。

この日はプロアマ戦で最終調整。「みんなの顔を見ると泣きそうになる。帰ってきた感じで安心します」。仲間との再会に心の平穏を得ても、初日からたくさんのギャラリーに包まれることが予想される凱旋大会。成田美寿々と小祝さくらと同組で、10時40分にアウトコースから注目のスタートを切る。（北海道北広島市／玉木充）