小平智と大槻智春 親友の同組ラウンドが実現
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 事前(29日)◇ザ・ロイヤル ゴルフクラブ(茨城県)◇8016yd(パー72)
米ツアーを主戦場にし、優勝した昨年12月「日本シリーズJTカップ」以来の国内ツアー出場となる小平智と、前週「関西オープン」で初優勝を飾った大槻智春が同組でプレーする。29歳のふたりは日本大学の同級生。小平によると「日大で2年間一緒で、同じタイミングで中退した。親同士も仲が良く家に泊まりに行ったこともある」という家族ぐるみの仲だ。
先週末プレーオフの速報をずっと気にしていたいう小平は、「やっと優勝できた。学生時代から一緒にやってきたので心から嬉しい」と喜びを表現した。その後、自身のSNSで『今週のミズノオープン、智春と同じ組にならないかな~笑』と投稿。希望が叶うかたちとなった。「智春が成長したところも見たいし、自分が成長したところも見せたい」と意気込む。
一方「そこまで刺激になっていない」と言ってのけ、「智春が追いつきたいって言ってくれているのは嬉しいし、自分にも刺激になるけど、もっと近づいてきたら刺激になる。『まだ1勝だろ』と言っている」とあえて厳しい言葉をかけ、さらなる飛躍を求めハッパをかける。
大槻は勝利後、メール、LINE、電話などをあわせ約300件に及ぶ祝福のメッセージにすべて返した。「ぼくよりも周りが喜んでくれたので良かった」と笑顔を見せる。くしくも優勝の翌週が地元開催となったが、「(友人や知人は)応援に来てくれますけど、みんな智のゴルフを見に来るんじゃないですかね、日本でプレーするのは珍しいので」と友を持ち上げる。
小平と試合で同組になるのはプロになって初めてだが、「智の方が成績的にも技術的にも上を行っているとは思うので、勝負どうこうというより自分のゴルフができれば。ぼくの場合は相手どうこうじゃなくて、自分次第」とあくまでも自分のゴルフに徹する。(茨城県鉾田市/柴田雄平)