「ひどい1日だった」 最下位発進のノリスは逆転賞金王に暗雲
◇国内男子メジャー◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 初日(29日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)
唯一逆転で賞金王の可能性を残すショーン・ノリス(南アフリカ)は2バーディ、3ボギー2ダブルボギーの「75」をたたき、出場30選手のうち最下位の5オーバー29位タイと出遅れた。賞金タイトルには優勝が必須の中、首位の背中は10打差と遠い。
「ひどい1日だった。出だしも悪かった」と振り返った。序盤の2番(パー3)、3番、4番でスコアを4つ落とした。最終18番でも「2メートルのパットを外したら、元の方向に転がり、より遠いところに行ってしまった」とグリーンの傾斜にほんろうされ、ダブルボギーを喫した。
「ただ運が悪かったり、ミスをいくつか犯しただけのことで、ゴルフにはつきもの。あしたは失うものがないので、アグレッシブに攻めていきたい」と必死に顔を上げた。
同組でプレーした賞金ランキングトップの今平周吾は7バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「68」とし、2アンダー7位で発進した。ずるずるとスコアを落とすノリスの展開に「あまり気にしないでやっていました。賞金王は結果的に最後についてくるものなので、終わるまで気にせず、この一試合に集中して優勝するために頑張るだけです」と冷静に語った。
「前半はいい流れで来ていた」と出だし1番で5mを沈めバーディを先行すると、3番(パー3)でも右ラフから1mに寄せバーディを奪った。「10番と11番で全部はき出してしまった」と2ホールでスコアを3つ落とした。12番でチップインバーディを決め「あれで流れを変えられました」とその後も3つのバーディを重ねた。
「簡単なミスを何個かしてしまったので、取れるところをしっかり取りたいと思います」と2日目に向けて意気込んだ。(東京都稲城市/柴田雄平)