難関18番で初めてのバーディ 小平智が感じる日米の差
◇国内男子メジャー◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 初日(29日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)
小平智は6バーディ、2ボギーの「66」でプレーし、4アンダーで2位発進した。石川遼と同組でのラウンドに「落ち着いてできたし、話しながらリラックスしてできた」と5番、6番(パー5)でバーディを先行させた。後半も2つのボギーをたたいたが、いずれもすぐにバウンスバックした。
傾斜がきついグリーンが名物の難関・最終18番(パー3)では、「完ぺきな球だった。遼がいいイメージで打ってくれたので、気持ち良く打てました」と3Iでピンの根元を刺し、左上1.5mにつけた。上からのパットを打つ前に「ダボかバーディだと思った」。傾斜を消すために強気に打ち込み、「入ってなかったらティグラウンドまで戻っていた」と笑いを誘った。「6年間で初めて」というバーディで締め、満足げな表情を浮かべた。
6年連続6回目の出場となる小平だが、「今まで出た中で一番グリーンの状態がいい」とコースの仕上がりの良さを実感する。「いいショットを打てばちゃんと止まるし、悪いショットだと奥に行っちゃったりする」と前置きし、「アメリカでこのくらいのセッティングだったら、8アンダーとか9アンダーとかを出してくる選手はいる。そういう意味ではもうちょっと伸ばせたかなと思う」と振り返る。
今季は米ツアーを主戦場にしてきた小平。「自分のゴルフ的には日本だったら優勝争いしているくらいの感じでも、向こうだと30~40位くらい。そういう時に“自分の調子が悪い”と錯覚したくない」と日本との差を強調する。
「あしたもリラックスして回りたい。ショットは最近ずっといい。あとはアプローチとパターがかみ合えば、あしたからも自分に期待できるかな」。米国での経験を糧に“さすが”と言われる勝利をつかみたい。(東京都稲城市/柴田雄平)