落胆大きく…アダム・スコットは通算6オーバーで終戦
◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 最終日(14日)◇横浜カントリークラブ(神奈川)◇7257yd(パー71)
4度目の参戦となった「日本オープン」も、アダム・スコット(オーストラリア)は優勝争いに絡むことができなかった。通算6オーバーの50位。「とてもフラストレーションがたまる。今週のコースは自分が結果を出すには理想的だと思っていたのに良いプレーができなかった」と、寂しそうな顔をした。
初日こそ4アンダー「67」をマークしたが、以降3ラウンドは最終日の「74」を含み、オーバーパーが3日間並んだ。「木曜日に良いプレーをした後だったので、自分も少し驚いている」と苦笑い。
今夏から2本のパターをキャディバッグに入れるスコットは、この日の序盤は短尺パターを握ったが、「朝から良い感覚がなくて、ラインに乗せることができなかった」と、ボギー、ダブルボギーのスタートとなり、以降は長尺に持ち替えた。それでも、「パットはそこまで悪くない。アイアンショットが悪くて、近くにつけることができなかった。このグリーンはアンジュレーションが多いし、ロングパットはとても難しいものになる」と、ぶれたアイアンショットを悔しがった。
最終日は体調も崩し、喉と体に痛みがあった。連日、通訳を介したメディア対応、ファンへのサイン、そして練習を続けてきた。「熱はない。たぶん今夜かな」と、緊張の解ける日曜夜を警戒する。今年、スコットはあと2試合の出場を予定。次週の韓国と、その翌週の中国でのPGAツアー2連戦が仕上げとなる。
「結果にはとてもがっかりしているけど、日本での一週間は素晴らしいものだった。もっと良いプレーをして、みんなを喜ばせられたらよかったけど…」とスコット。「また来年もプレーできる機会があることを願っているよ」と、再挑戦を約束して締めくくった。(神奈川県横浜市/今岡涼太)