日本に住んで3年 キム・ヒョンソンの選んだ「恋人よ」
2018/08/23 19:16
◇国内男子◇RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 初日(23日)◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡)◇7151yd(パー72)
ティグラウンドで各選手が事前にセレクトした曲がコースに響き渡る、大会恒例のスタートティの様子。アップテンポなメロディが続く流れを、キム・ヒョンソン(韓国)がちょっと変えた。「こいび~とよ~、そばにいて~」。五輪真弓の名曲「恋人よ」。「出る前にみんな笑っちゃって。なんで“ガイジン”なのに…って。雰囲気が変わっておもしろかったですね」と苦笑いしたが、38歳にとっては大のお気に入りの曲だ。
この曲が発売された1980年は、キムの生まれ年。韓国の両親や祖父母は日本語が多少なりとも理解できる“世代”で、「お父さん、お母さんも日本の曲が好きだった」という。普段、練習に向かう時に走らせる車の中でもCDをセット。「歌詞の意味もすごくいい。(テーマは)恋人のことだけではないんですよね」と、理解が深いのも彼ならではだ。
兵庫県神戸市に住んで今年で3年目。子供も日本で育てている。西日本を中心に接近している台風のことも心配だが、ここ芥屋は2012年に待望の初優勝をマークした場所。首位に1打差の5アンダー2位発進で勢いづきたい。(福岡県糸島市/桂川洋一)