2018年 セガサミーカップ

谷口徹の最年長Vに刺激 44歳のケネディが5年ぶりV

2018/07/08 21:01
逆転で5年ぶりの優勝を飾ったB.ケネディ

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 最終日(8日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)

「忘れかけていた」という5年ぶりの優勝の味は格別だ。4打差を追ったブラッド・ケネディ(オーストラリア)が9バーディ、1ボギーの「64」とし、通算12アンダーで2013年「関西オープン」以来となるツアー通算3勝目を挙げた。後続に3打差をつける鮮やかな逆転劇を演じた。

欧州やアジアのツアーを経て、2011年から日本を主戦場にする。今年で9年目のシーズンを迎え、すっかりベテランの域に入った。年齢による衰えをカバーするため、44歳はさまざまな変化をゴルフに取り入れてきた。

この4週間は「ゴルフよりもフィットネスを優先し、体を鍛える意識に変えた」と、打ち込みよりもトレーニングに注力した。4年前から、前週の「クイッケンローンズ・ナショナル」で米ツアー初優勝を飾ったフランチェスコ・モリナリ(イタリア)と同じメンタルコーチに師事。「先々ではなく、今に集中することへの意識が強まった。その影響は大きいと思う」と、5年ぶりタイトルへの一番の勝因に挙げた。

50歳の谷口徹が5月の「日本プロゴルフ選手権」を大会最年長で制し、「年齢は関係ないと意識させられたし、影響は大きかった」という。「勝てる自信がある限りはプレーを続けたいけれど、なくなったら引退がチラつくかもしれない」と話すが、2020年・東京五輪出場への望みを抱き、クラブを振り続ける。(北海道千歳市/塚田達也)

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