左肩痛でツアー離脱 藤本佳則が1カ月半ぶり復帰戦でタイトルへ前進
2018/07/08 07:54
◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 3日目(7日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)
5月下旬の「関西オープン」初日に左肩痛のため途中棄権して以来の出場となる藤本佳則が、16位から出た予選第2ラウンドを4バーディ、1ボギーの「69」でプレー。通算6アンダーの2位タイに浮上し、およそ1カ月半ぶりの復帰戦で2013年以来となるタイトルのチャンスをつかんだ。
『肩関節唇損傷』の診断結果を受けて以降は肩を休めることを優先し、「クラブを振ることもトレーニングもできなかった」とリハビリに努める日々を送った。「肩の筋力は落ちるし大変だった」と、復帰までの道のりは平坦ではなかった。クラブを握り始めたのは2週間ほど前から。契約するマネジメント会社が主催した前週の日曜日(1日)のゴルフ競技で優勝し、「少しは心の余裕になったと思う」と今週のツアー復帰を決めた。
とはいえ、練習不足により「まだ勝負できるほどのショットもない」と本調子からは遠い状態だという。左肩は完治には至っておらず、いまもケアは欠かせない。今週も「予選を通ればいいと思っていた」というだけに、本人にとっても予想外の優勝争い。この日の手応えについても「あまりないんです」と話した。
何よりも強く感じているのは、久々にツアーでプレーできる喜びだ。「久しぶりに試合をして楽しいと思えた。そういう意味では充実していたと思います」と表情を和らげる。5シーズンぶりの優勝に向けては「あわよくば(優勝が)あると思っている。それを目指してやっています」。復活優勝への欲も芽生えてきた。(北海道千歳市/塚田達也)