2018年 セガサミーカップ

石川遼とのプレーオフ敗退から4年 小田孔明「逃げ切ってやる」

2018/07/06 18:55
2打目以降からチャンスメイク。小田孔明は4年前の雪辱を果たせるか

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 2日目(6日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)

2014年の惜敗はいまも苦い思い出だ。通算10アンダーの首位タイで4日間を終えた小田孔明石川遼とのプレーオフに進み、3ホール目で敗退。当時以来、石川が4年ぶりに参戦する今年、当時の記憶はより鮮明なものとなって甦る。「300対1。覚えています」。ギャラリーから飛ぶ石川への声援が多くを占める、小田なりの“アウェー感”をそう表現した。

「今年は頑張って、プレーオフはせん。逃げ切ってやる」。そんな気概を好プレーにつなげてみせた。第1ラウンドを5バーディ、ボギーなしの5アンダー「67」とし、首位と1打差の4位発進。「ショットは曲がっていたけれど、アイアンがそこそこ付いていた」と2打目以降からチャンスメークした。「打ち込むタイプなので、スムーズに(ヘッドが)抜けるベント芝が好き」という好相性のコースでバーディを量産した。

福岡県出身の小田にとって、若き九州勢の健闘も刺激になっている。4月の「東建ホームメイトカップ」では熊本県出身の重永亜斗夢が初優勝。今季1勝で同郷の時松隆光は賞金ランキングトップを走り、熊本の秋吉翔太は初優勝を含む2勝を挙げるなどブレーク中だ。

「九州の若いやつらが本当に頑張っている。まだ、そう簡単に負けるわけにはいかないし、意地を見せたい」。ベテランの域に入った40歳。得意コースで貫禄を示したい。(北海道千歳市/塚田達也)

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