2018年 ダンロップ・スリクソン福島オープン

香妻陣一朗がツアー記録!1ラウンド12アンダーで石川遼&倉本昌弘に並ぶ

2018/06/23 17:18
ツアータイ記録に並び、初優勝も引き寄せた香妻陣一朗

◇国内男子◇ダンロップ・スリクソン福島オープン 3日目(23日)◇グランディ那須白河ゴルフクラブ (福島)◇6961yd(パー72)

ツアー未勝利の23歳・香妻陣一朗が12バーディ、ボギーなしのコースレコード「60」をたたき出し、55位から通算13アンダーの3位タイに急浮上した。1ラウンド12アンダーは2010年「中日クラウンズ」での石川遼、2003年「アコムインターナショナル」での倉本昌弘に並ぶ、18ホールでのツアー最多アンダーパー記録。首位に1打差に迫り、初優勝のチャンスを手に入れた。

2日目のラウンドを終えた時点では「予選を落ちたと思っていた」という。だからこそ、カットライン上で進んだムービングデーは「これよりも下がることはない。ガンガン行こう」と決めていた。“裏街道”の前半インを「31」すると、後半アウトも勢いは続き、上がり5ホールをすべてバーディとして「29」を記録した。

偉大な先輩プロに肩を並べる記録となり、「そうなんですか。知らなかったです」とびっくり。「みんなスコアを伸ばしていたので、自分だけ伸ばしているとは思わなかった」。終盤の5連続バーディ締めは、すべて4mの以内のチャンスを生かしたものだった。今週、実戦投入したダンロップの未発売モデルの1Wにも納得。「(普段は)いいスコアが出てくるとティショットが曲がっちゃう。でも、(きょうは)ティショットがまっすぐ行ったのが好スコアの要因。1Wがあっているのかなと思います」と笑った。

シード選手として2年目を戦う今シーズン。最終日は山岡成稔、そして石川に同じ最終組で挑戦する。「自分に期待しすぎず、緊張感を楽しめれば。誰が相手でもやることは一緒。強敵と言えば強敵ですけど、意識せずにやりたい」と闘志は内にしまい込んだ。(福島県西郷村/桂川洋一)

※日本男子ツアーの18ホール最多アンダーパー記録
■12アンダー
倉本昌弘 2003年「アコムインターナショナル」第1ラウンド/「59」(パー71)
石川遼 2010年「中日クラウンズ」最終ラウンド/「58」(パー70)
香妻陣一朗 2018年「ダンロップ・スリクソン福島オープン」第3ラウンド/「60」(パー72)

2018年 ダンロップ・スリクソン福島オープン