石川遼は初出場で9位発進 バーディ合戦に「周りに合わせない」
◇国内男子◇ダンロップ・スリクソン福島オープン 初日(21日)◇グランディ那須白河ゴルフクラブ (福島)◇6961yd(パー72)
大会初出場の石川遼は7バーディ、2ボギーの「67」で回り、5アンダー。直近2試合で連続予選落ちを喫して迎えた3週ぶりの試合で、9位タイでスタートした。ショットに復調気配を感じて上位発進。首位の小林正則、デビッド・オーから3打差につけた。
石川は出だし10番でいきなりボギー。ティショットを左サイドに曲げ、2打目を足場の悪いラフからシャンクさせて3オン2パットと出遅れた。同組の稲森佑貴、秋吉翔太が快調にスコアを伸ばす一方で、石川は14番で1オン2パットのバーディを奪いながら、17番(パー3)のボギーで2アンダーに後退。逆襲はそこから始まった。
折り返しの18番(パー5)でグリーン左からロブショットでピンそば1.5mにつけ、この日4つ目のバーディ。後半アウトに入り3番で5mを沈めた。5番に続き、6番では左ラフからの2打目をグリーン上の下り傾斜で奥から戻し、ピンそば1mにつけて7つ目とした。
フェアウェイキープ率は全体137位の42.86%と低調だったが、ショットには前進を感じている。面が多いグリーンのスロープを効果的に使ってチャンスを作り「最低限のところは取れた」と安どの表情を浮かべた。
連続予選落ち後の2週間のオープンウィークで、まずは乱れたスイングを見つめ直したという。「ちょっと良くなってきたのが1週間くらい前。プライベートでもラウンドをしたが、いいスコアは出せなかった。こっちに入ってきて急ピッチにコンディションを上げていくしかなかった」と、状態をなんとか初日に間に合わせることができた。
今季3度目のトップ10での発進。例年通りのバーディ合戦が展開されても怯むつもりはない。「自分が行けると思えばバーディも獲れる。いいプレーができれば8アンダー、9アンダーと出せると、きょうプレーしていて分かった。周りに合わせる必要はない」と力強く第2ラウンドを迎える。(福島県西郷村/桂川洋一)