20歳にかかった重圧 久保田皓也は2ダボでアマV逃す
◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 最終日(20日)◇小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7124yd(パー72)
快挙への道のりは険しかった。1打リードの単独首位からスタートしたアマチュアで東北福祉大3年の久保田皓也は4バーディ、3ボギー、2ダブルボギーの「75」と3つ落とし、優勝スコアに3打及ばない通算7アンダーの4位タイでフィニッシュ。逆転を許し、2011年の松山英樹以来となるツアー史上4人目のアマチュア優勝はならなかった。
序盤は優勢だった。最初の1番で8mを決めてバーディ発進。続く2番(パー5)も伸ばして一時は通算12アンダーとし、後続に3打差をつけた。その後は2つのボギーを叩きながらも、1打リードを守って後半へ。「集中しようと思っていたけど、心のどこかでスコアを意識したのが崩れた原因かもしれない」。20歳にとって、試練のサンデーバックナインとなった。
「プレッシャーがあったのか、13番からショットが荒れだした」というリードを2打に広げて迎えたパー4。1Wショットを右の林に打ち込むと、2打目で出しきれず、枝の間を抜いた3打目はグリーン奥のラフへ。4打目のロブショットは再びピンを超えてグリーンの反対側にこぼれ、5オン1パットのダブルボギー。通算10アンダーで時松隆光に並ばれた。
さらに15番(パー5)では、またも大きく右に曲げた1WショットがOBとなり、この日2つ目のダブルボギー。首位を3打差で追う立場に変わり、前日は連続バーディで締めた上がり3ホールも停滞が続いた。
表彰式では自身初のローアマタイトルのカップを授与された。優勝カップを掲げることは叶わなかったが、「4日間を通したら実力以上のゴルフができた。課題のショットの距離や精度が足りないことを改めて痛感したので、いま以上に練習に取り組んでいきたい」とハキハキと答え、清々しさを残してコースをあとにした。(兵庫県小野市/塚田達也)