2018年 日本プロ

22歳の誕生日に伸ばした 186センチ星野陸也の成長期

2018/05/12 20:29
豪快なティショットを武器に攻める星野陸也。誕生日に浮上させた

◇国内メジャー◇日本プロ選手権 3日目(12日)◇房総カントリークラブ 房総ゴルフ場(千葉県)◇7324yd(パー72)

22歳の誕生日にうっぷんを晴らした。「きょうは伸ばせて良かった。かなり力も入りましたけど」。この日2番目に良い「68」で回り、通算2アンダー7位タイにつけた星野陸也は胸をなでおろした。

予選2日間の平均より32ポイントほど上がったフェアウェイキープ率64.29%に「きのうまではラフから打つことが多すぎて、腕が痛くなるほどだった」。開幕前には風邪気味になり、集中力を維持するのが大変だった。「頭がボーっとしていた。徐々に良くなったから、あしたも伸ばしてやろうという気持ち」。

186センチから繰り出す今季平均飛距離293yd(全体11位)の豪快なティショットが魅力だ。成長期には1年間に10センチずつ身長が伸びたが、「不思議と“成長痛”にはならなかった」。毎日牛乳を飲み、小学生時代から背の順の並びはいつも最後尾。

両親の教育方針でTVゲームはやらず、中学時代までは友達と遊びに行くことは少なかった。多くの習い事をし、ギターやピアノ、水泳にサッカーをした。「毎日なにかしらで忙しくて、かなり早く眠くなって」。午後9時には寝ていた。

中学時代に卓球部に属すと「はまりすぎちゃって」けんしょう炎になった。スポーツの盛んな水城高(茨城県)に入学すると、運動部の集まるクラスでも体育の授業で目立つ運動神経だった。「バトミントンなんかも一番うまかった」という。

高い運動能力を持つ若手は改めて「今年のうちに1勝はしたい」と誓った。トップとは4打差。両親が応援に駆け付ける最終日にかなえる可能性だってある。(千葉県睦沢町/林洋平)

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