2018年 中日クラウンズ

小平智が凱旋Vへ3打差5位 「3時起床」の宮里優作も好位置

2018/04/27 18:01
小平智(右)と石川遼(左から2番目)が6アンダー。宮里優作も好位置に

◇国内男子◇中日クラウンズ 2日目(27日)◇名古屋ゴルフクラブ 和合コース(愛知)◇6557yd(パー70)

2週前の「RBCヘリテージ」で優勝し米ツアー進出を控える小平智は、同組でプレーした石川遼と同じ通算6アンダー5位で決勝ラウンドに進んだ。欧州ツアーからカムバックした宮里優作は4アンダー12位。予選2日間の最注目組はいずれも上位につけた。

PGAツアー王者のエンジンが、いよいよかかってきた。1アンダー21位から出た小平は出だし1番で、第1打をグリーン右手前のバンカーまで運んでバーディ発進。折り返し後、4mを沈めた10番から3連続バーディを決めた。15番(パー5)では、バンカー越えとなる3打目のアプローチをピンにからめて6つ目。「ミスパットはほとんどない。ショットもだいぶ良くなってきた。あと3つくらいは行けたかな」。ボールを見送る視線にも自信がこもってきた。

和合では2015年の8位が最高位。毎年春先に行われることで「シーズンの最初の方はあまり調子が良くなくて。感覚をつかむのに時間がかかっていた」というが、1月から転戦を続けてきた今年はもちろん違う。「最終日に優勝争いができるところにまずはいたい。手応えもあるけれど、まだしっくり来ていないところ、モヤモヤもある。そこを消していきたい」と、さらなる浮上を予感させた。

モロッコから24日(火)の夜に帰国した宮里は、万全とは言えないコンディションでも、連日「68」でまとめた。開幕前日の25日(水)はプロアマ戦、練習をこなした後、2カ月ぶりに散髪に行った。時差調整に必死で、この日も午前3時に目が覚めたという。

2日間でたたいたボギーは1つだけ。「きょうはパットが決まらなかった。狙ったところには打てているんですけど…。でもショットは少しだけ良くなった。“パット待ち”というところ」。静かに逆転を狙える位置にいるが、「6アンダーにして、もう一回3人で回りたかったな」と、悔しさも見せた。(愛知県東郷町/桂川洋一)

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