2018年 中日クラウンズ

和合の新しいワナにハマった…石川遼は18番で手痛いダボ

2018/04/26 19:15
石川遼は最終18番で痛恨ダボ。ミスを残り3日間にどう生かすか

◇国内男子◇中日クラウンズ 初日(26日)◇名古屋ゴルフクラブ 和合コース(愛知)◇6557yd(パー70)

1929年に開場した和合コースの新たなワナに、まんまとハマった。4年ぶりの大会出場となった石川遼は3アンダーで迎えた最終18番で、手痛いダブルボギーをたたき「69」。首位とは4打差の1アンダー21位タイでスタートした。

2週前の「RBCヘリテージ」で米ツアー制覇を果たした小平智、欧州ツアーから帰還した宮里優作と、最注目組で回った石川は後半11番までに4バーディ。10番からは2ホール続けて4m以内のチャンスを生かすなど、パッティングが安定して2人をリードした。

左ラフからの2打目をグリーン奥にこぼして14番で最初のボギー。それでも好発進を予感させたこの日の最後に落とし穴があった。石川が2010年大会の最終日に「58」をマークしたコースは、今大会を前に18番の左サイドに構えるフェアウェイバンカーを改造。縦に長かったものを前後2つに分け、それぞれアゴを高くした。

石川の1Wショットはグリーンに近い方のバンカーに入った。2打目はピンまで残り150yd。PWで「高い球を打てば越える」と思っていたショットはアゴを直撃し、再びバンカーへ。3打目でようやく左ラフに運んだが、4オン2パットのダブルボギー。「(2打目は)構えた感じで『いけるんじゃないか』と思って、その可能性に懸けたんですけど、まんまと打ちのめされました。自分が思っている以上にバンカー内が左足下がりだった」と悔しがった。

前日25日(水)のプロアマ戦をコースチェックの機会とするつもりだったが、悪天候のため9ホールに短縮された。石川はアウトコースだけを回り、警戒していた同ホールを事前にプレーできなかった。

「これで、すごく勉強になった」と、懸命に気持ちを切り替えた。「(2打目でアゴを警戒して)仮に横に出していても、僕は『行けたんじゃないか』と気になってしまうタイプ」。実戦で経験した失敗ほど身に染みるものはない。「『本来は3アンダーだった』とかは考えないようにしたい。きょうの自分にとっては、1アンダーが100点のスコア。もし(2打目を)SWで刻んでいても、ボギーで収まったかも分からない」と、メンタルを整理して2日目を迎える。(愛知県東郷町/桂川洋一)

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