賞金王の鍵を握る男 スンス・ハンにかかる9年ぶり快挙

◇国内男子メジャー◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目（2日）◇東京よみうりカントリークラブ（東京）◇7023yd（パー70）

前週、ツアー初優勝を飾ったばかりのスンス・ハン（米国）が、2週連続優勝を視界にとらえた。2位から出た3日目に5バーディ、1ボギーの「66」で回って通算7アンダーとし、宮里優作と並ぶ首位に立った。初優勝からの2週連続優勝となれば、2008年のプラヤド・マークセン（タイ）以来だ。

「良い感じで回れている。難しい10番でバーディを獲れたのが大きかった」と、この日のラウンドを振り返ったハン。今週は父や妻、子どもらが観戦に訪れていて、「お父さんが試合を見に来るのは久しぶりだし、あす特別なことができたら最高だね」と、家族に晴れ姿を見せるべく気合いは十分。「これまではいろいろ考えることが多かったけど、初優勝を経験して、いまはコース上で快適に過ごせている。あすも、チャレンジを受け止めたい」と、さわやかな笑顔を見せた。

あすは最終組で宮里優作、ショーン・ノリス（南アフリカ）とともに回る。賞金王は、宮里が勝てば宮里、宮里か池田勇太以外が勝てば小平に決定する。ハンは、その命運を左右する一人。「何をすべきか分からないけど…」と苦笑しながら「自分は自分のやるべきことをするだけです」と集中した。（東京都稲城市／今岡涼太）