近藤共弘、星野英正、深堀圭一郎らがシード喪失
◇国内男子◇カシオワールドオープン 最終日(26日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7315yd(パー72)
2017年の国内男子ツアーは次週の最終戦「日本シリーズJTカップ」(東京よみうりカントリークラブ)を残して、来季の賞金シード選手75人が決定した。ツアー優勝経験のある近藤共弘(6勝)、星野英正(3勝)、深堀圭一郎(8勝)、伊澤利光(16勝)、平塚哲二(6勝)らがシードを喪失した。
2001年にシードを初めて獲得して16年連続で維持してきた近藤は今季、23試合に出場し予選通過は8回。最後のチャンスとなった今大会は通算1オーバー49位で、賞金ランキング94位で終えた。年明けのオフの練習中に腰痛を発症し、1カ月余りにわたってボールを打てない時期を経験。「体も、技術もこれが今の実力です」と潔く話した。
近藤は現在、生涯獲得賞金で16位につけており、キャリアで1度行使できる「生涯獲得賞金25位以内」のシード権を保持している。しかし、次週に行われる最終予選会(ファイナルQT)に参加して、来季の限定的な出場権の獲得を狙うつもり。「これも自分のゴルフ人生。40歳にもなった。どう組み立てていくしか考えていない。マイナスととらえる必要はないと思う。自分を受け入れられなかったら、来週(QT)はやめようと思っていたけど、受け入れてやりたい」と顔を上げた。
近藤と同じ40歳の星野は2002年にシードを初めて手にしてから、08年の「日本ツアー選手権」優勝による5年間の長期出場権も含めて、15年間シード選手として戦った。ここ3年はトップ10入りがなく、今季は賞金ランク97位で終了。「手ごたえ?まったくない。(状態は)その日、その日の“日替わり”だから。一日で別人に変わる。なぜか分からない。少しのズレが試合になると、ひとつのショットで、ひとつのパットで出てしまう」。悩みは深いが、予選会出場を明言。「QT参戦を迷う?それはないかな。トライできることはしていかないと」と再起を誓った。
「生涯獲得賞金25位以内」の資格で今季参戦した深堀は賞金ランク91位、伊澤は今大会がシーズン唯一の予選通過となりランク228位でフィニッシュ。どちらもQTのエントリーを済ませたが、深堀は「一応、申し込みはしてきました。これからどうするか決めていきたい。やっと最近になって、まだできるという状態になってきた」と、痛みを抱える左ひじの状態も見ながら参戦を決める。(高知県芸西村/桂川洋一)
<賞金シード喪失選手>
イ・キョンフン、小池一平、近藤共弘、市原弘大、矢野東(特別保障制度適用)、小林伸太郎、小田龍一(特別保障制度申請中)、カート・バーンズ、竹谷佳孝(優勝による複数年シード保持)、岩本高志、ハン・リー、スコット・ストレンジ、チャプチャイ・ニラト、星野英正、J.B.パク、増田伸洋、平塚哲二