2017年 カシオワールド

賞金王争い一番手が出遅れ 小平智101位、追う宮里優作は27位

2017/11/23 17:38
賞金ランキングトップの小平智が大たたきで出遅れた

◇国内男子◇カシオワールドオープン 初日(23日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7315yd(パー72)

賞金レースの一番手がまさかの出遅れだ。今季の平均ストローク第1位(69.87)の小平智が1バーディ、6ボギー1ダブルボギーの「79」をたたき、7オーバーの101位タイ。首位とは11打差、予選通過のカットライン(36ホール終了時に60位タイまで)には5打差の滑り出しとなった。

異変はスタート前に感じていた。小平は強風の吹いたこの日、首の左側に強い痛みを感じながらプレー。「寒暖差が大きかったり、風邪をひいたりした後なんかによく出る」という症状に苦しみ、ティショットをグリーン手前に外した前半14番(パー3)までに3ボギーを喫した。

「フォローの時はいいんですけど、バックスイングを上げる時に痛む。切り返しが早くなってしまう」と得意のショットがまとまらず、グリーン上の勝負に持ち込めない。後半5番ではパーオンに成功しながら、痛恨の4パットでダブルボギー。「集中力を保つことができなかったですね」と反省した。同組でプレーした宮里優作も「(小平は)体調が悪そうだった」と心配するほど。ツアーでの自己ワーストスコア(82/2014年つるやオープン2R、12年日本ツアー選手権2R)に届くことはなかったが、主役がいきなりつまずいた。

小平が今大会で優勝し、約1717万円差で2位につける宮里が単独2位を外すと、次週の最終戦「日本シリーズJTカップ」(東京よみうりカントリークラブ)を残して賞金王が決まる。まずは巻き返しの必要な2日目に向け必死に顔を上げた。(高知県芸西村/桂川洋一)

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