約260万円差にひしめく日本勢3人 宮里優作の設定ノルマ
2017/11/09 07:30
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 事前情報(8日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7246yd(パー72)
前週の「平和PGMゴルフ」で今季3勝目を飾ったチャン・キムがトップに浮上し、後続に約1300万円差をつけた賞金レース。2位の池田勇太から3位・宮里優作、4位・小平智の3人は約260万円の僅差にひしめいている。
シーズンは残すところ4試合。いずれの大会も優勝賞金は高額の4000万円とあり、気の抜けない戦いが続く。中でも「ダンロップフェニックス」、「日本シリーズJTカップ」で優勝経験のある宮里の目論見は「残り4試合で2回は優勝争いをしたい」というものだ。
夏場前に立っていた賞金ランクトップから後退したものの、「とにかく、毎週上位でやるというのが、最後の最後、競ったときに出てくる」と、今季トップ10入り10回と、安定感を発揮してきたここまでの戦いに胸を張る。「状態が悪い週でも上位で終わることが大事。残り4試合でもそれは変わらないと思う」。前年大会は優勝した松山英樹とは9打差ながら、5位で終えた。「今週は(松山が)いないからチャンス! 鬼の居ぬ間に…」と再び上位を狙う。
終盤4試合で、宮里と同じく過去2勝(ダンロップフェニックス、カシオワールドオープン)の池田にとっては、この御殿場が踏ん張りどころ。
かねて「ラインが読めない」とグリーン上に苦手意識があり、今年も事前ラウンドを終えた段階では、それを払しょくできないでいる。「自分にはまったく期待してない。ゴルフの調子は悪くないんだけど」と苦笑いが止まらない。「でも、(同じく苦手な)マイナビABCチャンピオンシップ(2013年)で、まかり間違って優勝したこともある!」と、懸命に自分を奮い立たせた。(静岡県御殿場市/桂川洋一)