2017年 マイナビABC選手権

絶妙イーグルで47位→3位 片山晋呉が大会5勝目に前進

2017/10/27 20:09
「67」の猛チャージで3位にジャンプアップした片山晋呉

◇国内男子◇マイナビABC選手権 2日目(27日)◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7217yd(パー72)

大会最多の4勝を物語る猛チャージだ。予選カットライン上の47位から出た片山晋呉が1イーグル、7バーディ、この日のベストスコア「63」をマーク。通算9アンダーの3位タイに急浮上し、首位と2打差で決勝ラウンドに向かった。

「どうしちゃったんだろう。(好スコアの要因を)教えてほしいですよ」とおどけたが、2006年大会で自己ベストスコア「62」をたたき出した舞台。開幕前日には「非常に合っているコース。普通にやっていれば優勝争いできると思う」と話すなど、コースとの抜群の好相性もちろん自覚している。

ツアー通算31勝のオールラウンダーは言う。「技術が非常にいるコース。調子が良いだけではなく、いろいろな引き出しがないと難しい。だから僕に合っている」。

象徴的だったのは後半5番のイーグルだ。残り104yd、フェアウェイから52度のウェッジで放った2打目は、ピン奥5mにキャリー。ボールは下り傾斜を伝ってゆっくり手前方向に戻り、直接カップに吸い込まれた。卓越したスピンコントロールとショットの正確性がピタリとかみ合った、絶妙な一打だった。

初日は「内容は悪くない」としつつも、イーブンパーと出遅れた。その後、コーチから電話でショットの修正指示を受けて「ショットが一割ずつくらい(ピン)に近づいた」という。その内容が気になるところだが、「あーっ…覚えてない。忘れました」。永久シードプレーヤーの企業秘密は、そう簡単に明かしてくれないようだ。(兵庫県加東市/塚田達也)

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