2017年 日本オープン

1Wは割れたけど…小平智が賞金ランクトップに浮上

2017/10/16 11:13
小平智は3位でフィニッシュ。最終日を盛り上げた

◇国内男子メジャー第3戦◇日本オープンゴルフ選手権競技 最終日(15日)◇岐阜関カントリー倶楽部 東コース(岐阜)◇7180yd(パー70)

序盤のつまずきをものともせず、小平智は「69」で回り通算6アンダー。2年ぶりの大会制覇はならなかったものの、優勝した池田勇太とは2打差で終えた。賞金ランキングは2位からトップに浮上した。

5打差の2位でスタートした最終ラウンドで、小平は1m強のパットを外した1番から3連続ボギー。池田との差は一時8打まで広がったが、「まだ3ホール終わっただけ。取り返せる。バーディ数も多かったので、全然心配していなかった」と気持ちは萎えず、強気に攻め続けた。

最終18番でボギーをたたいて後退した結果は「ドライバーショットがフェアウェイに行かないと…。僕はフェアウェイからチャンスにつけるというゴルフなので。今回はティショットで優勝を逃したなという感じ」と分析。2日目を終えて、エース1W のヘッドが割れ、スペアを使うアクシデントがあった。「痛かったですね。それを言い訳にしたくないですけど。いつもは1年くらいで割れる。今回は10カ月だった。運が悪かった」と受け入れた。

「運が悪かった中でこの位置で回れた。調整してもっと良いドライバーを作るために努力したい」。今季3勝ずつを挙げている宮里優作、池田を抑えて、小平は1勝ながら賞金レースを引っ張る存在になった。シーズン全試合で決勝ラウンドに進んでおり、出場17試合でトップ10入りは12回に上る。

「僕は世界ランキング50位以内を目指す。賞金王とかは考えていないです」と当初の姿勢は変えない。高いレベルでの安定感は、自ずとその目標を近づける。(岐阜県関市/桂川洋一)

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