本間ゴルフのクラブは1本もないけれど…縁で推薦の日高将史が2位発進

◇国内男子◇HONMA TOURWORLD CUP 初日（5日）◇京和カントリー倶楽部（愛知）◇7190yd（パー71）

推薦により今季出場2戦目の日高将史が7バーディ、ノーボギーの「64」とし、首位と3打差の7アンダー2位発進。前半13番（パー5）では10mのバーディパットをねじ込むなど得意のパットが光り、「ここ1カ月くらいショットの調子も良かったので、自分らしいゴルフができると思っていた」と笑顔を見せた。

推薦選手は、大会主催者と縁が深い選手や有望アマチュアなどからピックアップされるのが一般的だ。クラブやウェアを含めて本間ゴルフの用品を一つも使用していない31歳に推薦オファーが届いたのには、5年ほど前から2年間、地元・宮崎県の同社店舗でインドアレッスンを担当していたからだという。

現在は同社とのつながりはないが、かつて勤めていた店舗スタッフとはいまも懇意にしている。昨年大会は、出場権が与えられたマンデートーナメント（予選会）をトップ通過して本選へ。今年は予選会が設けられていなかったため、23人の推薦者リストに名前が載った。

「本間さんのクラブは1本も入っていないのに申し訳ない。出ていいのかな、って思っちゃう」と恐縮しながらの出場だけに、恩に報いたい気持ちは人一倍強い。「とてもありがたいこと。感謝しかありません」。リーダーボード上位で迎える2日目。活躍を期待する多くの関係者たちに、さらなる朗報を届けたい。（愛知県豊田市／塚田達也）