「美保と一緒にトロフィーを」小平夫婦の願いは届くか
2017/09/16 17:12
◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 3日目(16日)◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース (北海道)◇7063 yd(パー72)
2位タイからスタートした小平智が6バーディの「66」と3日間60台を並べ、通算13アンダーの首位タイに上がった。「ショットが良かったのでピンチはほとんどなかった」と危なげなく18ホールを完走し、今季初めてリーダーボードトップで最終日を迎える。
「気合が入って(アイアンが)奥につくことが多く、チャンスを作れなかった」と消化不良を訴えながらも、ショットの感触は上々だ。「あのショットは良かった」とうなずいたのは、2つ目のバーディとした前半4番。アゲンストの風が吹く130ydからの2打目をPWでピンそばに絡めてギャラリーを沸かせた。
今季は3回のトップ3フィニッシュを決めながらも、あと少しのところでシーズン初優勝を逃してきた。2週間前の「フジサンケイクラシック」ではプレーオフまで残ったが、1ホール目でリュー・ヒョヌ(韓国)に惜敗。コースで観戦していた妻・古閑美保の願いも叶わず、今年3月4日に結婚してからの初優勝はお預けとなった。
その古閑は昨夜に北海道に入り、きょうからコースに来て応援に加わった。ロープの外から飛ぶ声援に応えるかのように、バーディを量産して射止めたトップの座。「美保と一緒にトロフィーを持つことが目標。それだけを考えてやりたいです」。2打差に5人がひしめく混戦の優勝争い。厳しい争いが待つ最終日を、新たな記念日にしたい。(北海道北広島市/塚田達也)