国内男子ツアー

藍ラストマッチは見届けられずも…”鬼不在”で宮里優作に好機

2017/09/13 17:22
引退試合に臨む妹の結果も気がかりだけど・・・賞金ランク1位の背中を追う宮里優作

◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 事前(13日)◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース (北海道)◇7063 yd(パー72)

賞金ランキング1位のチャン・キム(アメリカ)が不在の一戦。約411万円差の2位で追う宮里優作は「お互いに切磋琢磨して争いたいので残念」としながらも、「鬼の居ぬ間に、というのはある。あとあと“この試合が効いた”と思えるように頑張りたい」とモチベーションを高め、初日のティオフを迎える。

4月末から「中日クラウンズ」、「日本プロ」と2連勝した勢いには劣るものの、以降もコンスタントに上位フィニッシュを続けるなど今季3勝目への準備は整っている。寒暖に合わせて、7月下旬ごろから0.5インチカットした45インチシャフトの1Wも好調だ。「初日から優勝、優勝だとゴルフが雑になる。スタートから上位をうかがいながら、プラン通りのゴルフができればいい」と、2015年には2位で終えた輪厚攻略に向けて静かに意気込んだ。

自身のプレーとは別に、今週は海の向こうでプレーする妹も気がかりだ。14日(木)からフランスで開催の海外メジャー「エビアン選手権」は宮里藍の現役最終戦。今週頭にはメールで“頑張ってね”とエールをおくり、“はーい”との返事を受け取ったという。「軽いんですよね、いつも」と苦笑いしながら、ラストゲームを前にしても普段と変わらない兄妹のやりとりを明かした。

「いよいよか、という感じですね。見に行きたかったので本当に残念だけど、テレビで応援します」。もどかしい気持ちを少しでも晴らすためにも、兄の全力プレーを激励の表現としたい。(北海道北広島市/塚田達也)