2017年 フジサンケイクラシック

韓国の若きホープとママさんキャディ 異色コンビが初優勝へ前進

2017/09/02 19:56
イム・ソンジェ(写真右)と、4児の母でもありキャディを務める水梨順子さん(同左)。異色コンビが初優勝に前進した

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 3日目(2日)◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7566yd(パー71)

2016年からツアーに加わった19歳のイム・ソンジェ(韓国)が、11位からスタートした3日目を6バーディ、3ボギーの「68」でプレー。首位と2打差の通算3アンダー2位タイに浮上し、ツアー初優勝の可能性を広げた。

181cmの巨漢プロの優勝争いをサポートしているのは、ハウスキャディとして茨城県のイーグルポイントGCに勤めている水梨順子さん(36)だ。4人の子供を育てるママさんキャディとイムとの出会いは、当時アマチュアだった2014年に出場した「アジアパシフィックオープン ダイヤモンドカップゴルフ」(大利根カントリークラブ 西コース/茨城)だった。

水梨さんは応援のハウスキャディとして大会に呼ばれ、日本ツアー初出場だったイムを担当した。それ以降、イムから要望があれば子供を実家に残してコースに駆け付けているという。

昨年バッグを担いだ「マイナビABCチャンピオンシップ」と「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」では4位、11位といずれも上位フィニッシュを遂げるなど相性は抜群。今では家族ぐるみの付き合いが続き、今季初めてタッグを組んだ茨城県開催の「日本ツアー選手権森ビル杯」では、水梨さんの自宅をイムの宿泊先として提供したとのことだ。

「優勝してほしい?そうですね。ウチの子供たちもチョー喜ぶと思います!」と元気いっぱいの笑顔で話す水梨さん。深い絆で結ばれている異色コンビが、初優勝に向けてまい進する。(山梨県富士河口湖町/塚田達也)

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