250ydのパー3、ポットバンカー…今年も難関・富士桜に新たな罠
◇国内男子◇フジサンケイクラシック 事前情報(30日)◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7566yd(パー71)
2015年からツアー史上最長のパー4ホール(5番/535yd)を設定するなど、今大会の開催コース・富士桜CCは“世界基準”を目指して年々変貌を遂げている。今年も13番(パー3)が250yd(前年比+42yd)に延長されたほか、さまざまな手が加えられた。
大会の戸張捷ゼネラルプロデューサーは、13番の変更について「過去においても、250ydくらいのパー3はそんなに多くはない。普段パー3では使わないような番手を打たせるホールがバックナインにあったら、試合はもっと面白くなるはず」と意図を説明。詳細な記録が残る1992年以降の国内男子ツアーでは、250ydを超えるパー3は過去にのべ5ホールしか設定されていない。ちなみに実施頻度を計算しようとするなら、1大会18ホールの計算で約25年間の実施大会数を乗じたホール数が分母になる。
また、15番(パー5)のグリーン右サイドには、今年より「全英」さながらのポットバンカーが新設された。「グリーン側を壁にして(高さ)1.2mくらいあるのかな。(3打目を)SWで寄せてバーディでは、あまりにも単純なゴルフになってしまう」と戸張氏はいう。「壁の方に止まればダブルボギーもある」というグリーンサイドに待ち受ける罠。宮里優作は「急に全英っぽいバンカーが出てきてビックリした」と苦笑いした。
そのほか6番グリーンの右手前にもバンカーが新設されたほか、2番、9番、18番のグリーン周りの傾斜、芝の刈り込みなどに手が加えられた。
5番535ydのティグラウンドは、今年ももちろん継続使用する。初登場の2年前こそ天気や風向きによって使用を控えたが、晴天微風が続いた昨年は4日間を通して使用した。今年は期間中の悪天候が予想されているが、にやりと笑った戸張氏は「今年も4日間いかせてもらいます」と宣言した。(山梨県富士河口湖町/塚田達也)