2017年 日本プロ日清カップ

低迷中の重永亜斗夢 パット巧者がようやく本領

2017/05/11 18:59
パットの復調を好スコアにつなげた重永亜斗夢

◇国内メジャー初戦◇日本プロ日清カップ 初日(11日)◇かねひで喜瀬カントリークラブ(沖縄県)◇7217yd(パー72)

開幕戦から出場3試合連続で予選落ちと出遅れた重永亜斗夢が、今季5試合目となるメジャー初日に6バーディ、1ボギーの「67」をマーク。5アンダー2位タイで滑り出し、「今まで初日がどうしようもないスコアだったので、ホッとしました」と安堵の笑顔を向けた。

パットの感覚とグリーンの状態によって、ブレード型とマレット型を併用する。今週は芽が強い芝とあり、「ヘッドが重い分、球が強く出るのでラインを消しやすい」とマレット型の『オデッセイ VERSA 2ボール パター』を投入し、26パットの数字に「久々に入ってくれた」と満足げだ。

初シード入りを決めた2014年から平均パット数でトップ20を外さないパット巧者だが、今季の「1.8678」は全体108位と大きく低迷。開幕戦から使用するブレード型パターのフィーリングが合わず、3連続予選落ちの一因にもなっていた。今週マレット型に変えて、パットの調子はV字回復。2タイプの使い分けは、狂い始めたタッチを矯正する意味合いもあるとのことだ。

昨季はキャリアハイの賞金ランク40位を記録し、初優勝に狙いを定めて迎えた新シーズン。「攻めすぎて、空回りしていた」と、想定外だったランク158位の現状を見つめる。「上手くなってもいないのに、優勝ばかりがちらついていた。2、3歩ひいてセーフティに、自分のゴルフを徹底してやっていきたい」。初心回帰が、初タイトルへの近道となるか。(沖縄県名護市/塚田達也)

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