2017年 東建ホームメイトカップ

勇気を振り絞ってあの人の元へ 首位浮上の小平智、アプローチに光明の理由

2017/04/14 19:21
最終18番ではアプローチを寄せてパーセーブ。ピンチの回避には尾崎将司の教えもあった

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 2日目(14日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7081yd(パー71)

9位タイから出た小平智が7バーディ、ノーボギーの「64」にまとめて伸ばし、通算9アンダーの単独首位に浮上。後続に1打のリードをつけ、リーダーボードトップで今季の国内初戦を折り返した。

「ピンチらしいピンチは(最後の)18番くらい。ショットが良かったのでリズム良く回れた」。その最終ホールは、グリーン手前から20ydをSWでピン奥1.5mにつけ、これを沈めてパーセーブ。「イメージ通りに打てるアプローチが増えている」と、長く課題としてきたショートゲームへの自信も深めつつある。

このオフはアプローチの上達を図り、「勇気をふり絞って」初めて大先輩の元へと赴いた。今年1月に70歳になったツアー通算94勝の尾崎将司。「細かく、分かりやすく教えてくれた」と、千葉市内の練習場で受ける直接指導は4回にわたった。その成果については「言えないけど、あります」と詳細は明かさなかったが、「少しずつでも、その感覚を自分のものにできたらいいし、続けていきたい」と、迷える道に光明は差したようだ。

尾崎からは訪問時にサプライズプレゼントも贈られた。“SATOSHI”の刻印が入ったSW。今週から早速バッグに入れ、この日18番のアプローチでも使った。前半3番(パー3)では、ガードバンカーからの3打目をピンにからめてパーを死守。ジャンボの教えと同様、小平の頼れる武器となっている。(三重県桑名市/塚田達也)

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