2017年 SMBCシンガポールオープン

17歳と27歳 2人のタイ選手が首位に並ぶ

2017/01/21 22:10
この日はセルヒオ・ガルシアと同組で回ったが、臆することなく好プレーを見せたティラワット・ケーオシリバンディット

◇国内男子◇SMBCシンガポールオープン 3日目(21日)◇セントーサGCセラポンC(シンガポール)◇7398yd(パー71)

雷雨の影響で約3時間半の中断を挟んだ大会3日目に、タイの2選手がリーダーボードを駆け上がった。27歳のティラワット・ケーオシリバンディットと、17歳のパチャラ・コンワットマイ。ともに第3ラウンドを通算8アンダーで終え、暫定ながらアダム・スコット(オーストラリア)、ハン・スンスと並ぶ首位に立った。

ケーオシリバンディットは、先週行われたアジアンツアーのファイナルQTで7位に入り、今週はスコットランドのサイモン・イエーツがケガで欠場したために、最後に出場権が巡ってきた。

「今週木曜日に出場が決まったから、あまり自分に期待をしていなかった。とてもラッキー。あすも自分のゲームプランだけに集中して、あまり多くを考えないようにしたい」と、金色に染めた派手な髪とは対照的に、コメントは控え目だった。

その表情にはあどけなさが残るが、落ち着いたプレー中を見せる17歳のパチャラ・コンワットマイ

一方、昨年の「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」で2日目、3日目と首位に立って注目を集めたコンワットマイは、2015年にアジア下部ADTツアーで史上最年少の15歳で優勝を飾り、昨年はアジアンツアーで4度のトップ10入りを果たしたタイ期待の“若き天才”。今週も決勝進出した選手の中では最年少だ。

「きょうは雨でタフだったけど、最後のバーディパットを決めて首位に立つことができたので、とても嬉しい。このコースは何が起きるか分からないので、あまり先のことは考えたくない。いまに集中して、自分のゲームプランを実行したい」。

どちらが優勝しても、ともにアジアンツアー初優勝となる。(シンガポール・セントーサ/今岡涼太)

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