「ずっと狙っていた」小平智が最年少メジャー3冠へ前進
◇国内男子メジャー◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目(3日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)
2位からスタートした小平智が5バーディ、2ボギーの「67」と伸ばし、2位に3打差の通算11アンダーとして単独首位に浮上した。メジャー3勝目に前進したと同時に、尾崎将司が保持する日本タイトル3冠達成の年少記録(27歳248日)更新も視野に捉え、2016年シーズンの最終ラウンドに臨む。
2013年「日本ゴルフツアー選手権」、15年「日本オープン」に続く日本タイトル3冠となれば27歳84日での到達となり、尾崎の記録を164日更新する。期待の声は高まっていたが、15年「ゴルフ日本シリーズJTカップ」は15位タイ、16年「日本プロ」は24位タイで終了。「最年少記録はずっと言われていて、今年の日本プロもダメ。これしかないと思っていたし、ずっと狙っていた」という。
「このコースは好き」と、最終戦の舞台との好相性は自身も認めるところだ。「グリーンにあまり癖がないし、ティショット、セカンドと立っていて気持ちの悪いところもない。自分のイメージが出やすいんです」。この日は高い精度のショットで魅せた。7番では100ydから1m、8番(パー3)でも175yd先のピン左奥80センチにからめ、連続バーディで観衆を沸かせた。
「難しいコースで勝てた方が達成感はあるし、その方が燃えますね。この3日間は落ち着いてできているし、自信はある。最後の締めくくりとして、優勝を狙いたいです」。15年「日本オープン」2日目にマークした大会最少ストローク「62」も、尾崎将司が保持していた記録を塗り替えたものだ。「記録の更新は気持ちいい」という27歳のモチベーションは、最終日へ向け限りなく高まっている。(東京都稲城市/塚田達也)