国内賞金王か？ 海外ビッグゲームか？ 池田と谷原の判断分かれる

◇国内男子◇ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 事前情報（19日）◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース（千葉県）◇7119yd（パー71）◇ 次週開催の世界ゴルフ選手権「WGC HSBCチャンピオンズ」には、前週「日本オープン」を終えた時点の国内ツアー賞金ランク上位2人が出場できる。同1位の池田勇太と2位の谷原秀人は、その出場をめぐって判断が分かれた。

国内ツアーの賞金王争いという点では、ツアー終盤戦は加算額を1円でも多く積み上げたい、まさしく山場。現在賞金トップの池田は「WGC HSBCチャンピオンズ」出場を辞退し、同週の国内ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」に出場することを明らかにした。HSBCの賞金は日本ツーと比べてはるかに高額だが、国内ツアーに加算されない。池田は「そんなところですね、はい」と、悲願のタイトル奪取への思いを認めた。

一方の賞金2位・谷原は、迷いなくHSBCへの出場を表明した。「日本よりも（世界ランクの付与）ポイントが高いし、刺激にもなる」と、見据えるのは現在71位にいる世界ランクのジャンプアップだ。その先には今年度終了時点の50位以内の確保、つまりは来季の海外メジャー初戦「マスターズ」出場がある。

もちろん谷原とて初の賞金タイトルへの可能性を捨てたわけではない。「これから大きい試合が続くし、ゴルフの状態も良くなってきた。まずはHSBCで上位に入りポイントを稼いで、（帰国後も）頑張っていきたい」と、海外での刺激を終盤戦に向けての弾みとしたい思いもあるようだ。

なお、池田の辞退により同3位にいたキム・キョンテ（韓国）が、繰り上がりでHSBCに出場する。（千葉市緑区／塚田達也）