2016年 ANAオープン

アトムがロケットスタート 自己ベスト「64」で1打差2位

2016/09/15 19:22
自己ベストスコアを更新し、2位でスタートした重永亜斗夢

◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 初日(15日)◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース (北海道)◇7063 yd(パー72)

28歳の重永亜斗夢(あとむ)が8バーディ、ボギーなしの「64」でプレーして8アンダーとし、キム・ヒョンソンパク・サンヒョンら韓国勢と並び、2位タイでスタートした。「64」は自身の18ホールにおけるベストスコアと最多バーディ数を更新した。

4番で第2打をピンそば3mにつけてバーディを奪うと、5番(パー5)ではグリーン右手前に運んだ第3打がカップをなめて楽々バーディ。6番では7m強、7番では残り120 ydの第2打を6mにつけて、圧巻の4連続とした。開幕前日のプロアマ戦前に、丸山茂樹から受けた「フィニッシュは体幹を使ってしっかりすること」というアドバイスが奏功した。

今季は12戦に出場して予選通過が10試合と、安定感をキープ。「パッティングが良くなっているのと、ショットの精度が良くなっていることから(スコアが)崩れにくくなっている」と分析する。国内ツアーで、自身のベストフィニッシュは2015年の「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」での3位タイだ。

今季の獲得賞金は約2278万円でランク22位となっており、来季シードをほぼ確実にした。勝利欲は控えめだが「4日間回れれば得るものはたくさんある。まずは(予選通過して)4日間プレーしたい」と、堅実に足元を見ている。

今週練習ラウンドをともにした4歳下の石川遼とは、キャロウェイの契約プロという接点がある。石川は今月26日に日本ゴルフツアー機構(JGTO)の慈善活動で、4月の地震で大きな被害が出た熊本市内の小学校を訪れ、子どもたちとスナッグゴルフをプレーする予定という。

「本当にありがたいです」。7月ごろ、石川に協力を打診したという重永。プレースタイルは異なるが、頂点を目指す立場は変わらない。残り3日間、互いの技をぶつけ合う。(北海道北広島市/糸井順子)

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