「英樹と出たい」 石川遼の思いに応えた所属先の心意気
2016/08/27 19:10
11月に開催されるゴルフの28カ国・地域別対抗戦「ワールドカップ」の日本代表として、松山英樹と石川遼が出場することが決まった。松山の指名で選抜された石川は腰のケガで離脱中の米ツアーへ、10月の復帰を目指す。また、今週開催されている国内ツアー「RIZAP KBCオーガスタ」では、3日目を終えて首位に立っている。「英樹の心配を半減できるよう結果を出していきたい」と、大一番に向けた意気込みを語った。
石川のもとに、松山からオファーが届いたのは8月中旬。「出るからには絶対に優勝したい」という松山の熱いメッセージを受け、石川の心は早くも出場に傾いたという。だが「ワールドカップ」出場は、所属するカシオ計算機が同じ週に主催する「カシオワールドオープン」の欠場を意味する。
「どちらも大切な試合だけど、英樹と一緒にワールドカップに出たい気持ちが、どうしても強かった」
舞台裏で素早い調整が行われ、カシオの樫尾和雄会長も、世界に挑む若者の背中を押した。石川は「自分のワガママを、カシオさんの会長に理解していただき、感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。
「自分にとって、この3カ月がとても大事になる。英樹の心配を半減できるように結果を出していきたい」。石川にまた1つ、完全復活に向かうための新たなモチベーションが加わった。夢の競演は11月24日から4日間。オーストラリアのキングストンヒースGCが舞台となる。(福岡県糸島市/塚田達也)